tmj-disorder-tmd

矯正治療を前提とした顎関節症の治療

顎関節症とは

顎関節症はよくある疾患の一つ

顎関節症はよくある疾患の一つ

顎関節症は、顎関節の中でクッションの役割をする「関節円板」がずれたり、変形したりすることで起こります。決して珍しい病気ではなく、患者数は増加しているともいわれています。

顎関節症の代表的な症状

年齢とともに悪化することも

顎関節症は、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習慣やストレスなど、さまざまな要因によって発症するといわれています。そのため患者数は年齢とともに増加傾向にあり、成人の方こそ注意が必要です。

T2

Open

Close

  

MRIによる顎関節画像診断

  

顎関節と歯並びの関係

顎関節から美しい歯並びを目指す

顎関節から美しい歯並びを目指す

顎関節と歯並びには深い関連があり、顎関節症の影響によって歯並びが悪くなることがあります。
しかし、顎関節症は視診だけではわかりません。ご本人も顎関節の不調に気づいていないことも多く、見落とされがちです。
そのため当院では、CTとMRIによる精密検査で顎関節の状態を確認。顎関節にずれや傾きがないかを慎重に診断し、問題があれば一つずつ改善していきます。

顎関節は土地、歯は建物

顎関節は土地、歯は建物

矯正治療を「家を建てること」に例えるなら、まずは土地(=顎関節)が安定しているかを確認することが必要です。
固く安定した土地の上に家を建てるのか、液状化して地盤沈下するような不安定な土地の上に建てるのかでは、家の安定性が大きく異なります。
我々の場合、土地にあたるのが「顎関節」です。顎位のズレがあると、かみ合わせも正しく作ることができません。
当院が顎関節にこだわる理由は、そこにあります。
当院では矯正治療前の全患者に顎関節の検査を行っております。この不安定な状態を改善するために、CRスプリントを使用し、正しい顎位を確立します。

顎関節の治療

マウスピース「CRスプリント」による治療

CRスプリントによる顎関節の安定化と矯正治療の重要性

矯正治療を行う際には、まず顎関節を安定させることが重要です。そのために使用するのが、「CRスプリント」というマウスピース型の装置です。
このスプリントを装着することで、顎を支える筋肉の異常な緊張を緩和し、顎関節内の関節頭を最適な位置に誘導します。また、歯ぎしりや食いしばりといった悪習慣の改善にもつながります。

矯正治療を成功させるためには、まず顎関節を安定させ、正しい顎位を確立することが必要です。
顎関節が不安定なまま矯正を始めると、本来のかみ合わせの位置を見誤る可能性があり、治療計画の失敗や矯正後に後戻りが生じやすくなるリスクがあります。
これを防ぐために、スプリント治療を用いて顎関節を安定させることが重要です。

スプリント治療では、調整されたスプリントを装着しながら日常生活を送ります。成人の場合、長年の噛み合わせによるダメージを受けた顎関節を安定化させるために6ヶ月~1年ほどの期間が必要になることがあります。
スプリントには歯を直接動かす作用はなく、治療の過程でかみ合わせが変化していくのは、歯の移動ではなく顎関節の位置の変化によるものです。
また、筋肉の緊張が緩和されることで、歯ぎしりや食いしばりといった悪習慣の改善につながり、顔貌の変化や頭痛、肩こりといった症状の改善も期待できます。

顎関節の治療
  
  
メリット
デメリット

治療期間と費用

通院回数:5回〜10回
治療期間:3ヶ月~1年以上
費用:165,000円〜252,120円(税込)

CRスプリントによる顎関節の安定化の重要性

顎運動の機能検査

現在のかみ合わせ(CO)と、顎関節が正しい位置にある状態(CR)では、大きな違いが見られることがあります。
この違いを確認するために、咬合器マウント、CT、MRIなどの検査を行い、顎関節の状態を把握します。
そして、顎関節の安定化を図るために「スタビライゼーションタイプのスプリント(CRスプリント)」を使用します。
   顎位のズレ(CO-CRのズレ)が大きい患者さんには、CRスプリントを装着することで顎関節を安定化させ、最適な顎位を計測し、CPI(Condylar position indicator)を用いて正確な位置を特定します。
側面頭部エックス線写真(Cephalo)は通常COで撮影されますが、CPIデータを入力することで、CRでのCephalo分析が可能になります。
これにより、顎顔面骨格全体を把握し、より正確な治療計画(VTO)を立案することができます。
  このように、矯正治療を成功させるためには、単に歯並びを整えるだけではなく、まず顎関節を安定させ、正しい顎位を確立することが不可欠です。
そのための有効な手段として、CRスプリントが重要な役割を果たします。

顎運動の機能検査
顎運動の機能検査
  

顎運動の機能検査

Computer-Aided Diagnosis Axiograph (CADIAX) 顎機能咬合診断システム

顎運動の機能検査

顎関節症の治療が完了したら、顎の機能が正常に働いているかを「CADIAX(キャディアックス)」を使って確認します。
この検査では、専用のセンサーを装着し、顎の動きを前後・左右・回転などさまざまな方向で記録し、3D(立体的)データとしてコンピュータに保存します。
顎の動きの範囲やスピード、タイミングなどを数値化し、顎関節の回転の中心や動きのバランスを細かく分析することで、治療によって顎の位置やかみ合わせが正しい状態に戻っているかを確認します。
この検査の大きなメリットは、客観的なデータに基づいた診断ができることです。視診や触診だけではわかりにくい細かな顎の動きを数値で把握し、より正確な評価を行うことができます。また、記録されたデータはアニメーションで表示できるため、患者様ご自身も治療の結果を視覚的に理解しやすくなります。
治療前と比較することで、どのように改善されたのかを確認できるだけでなく、必要に応じてかみ合わせの微調整を行い、より快適な状態に仕上げることも可能です。

  

顎関節治療の効果

よい歯並びでずっと安心

顎関節症の治療が終了したら、歯列を並べる矯正治療に移ります。歯並び悪化の根本原因から追求し、治療することで、歯列矯正もスムーズになり、治療後の後戻りも防ぎます。治療工程は多くなりますが、よい状態を将来まで長続きさせることができます。治療成功に向けて、一緒にがんばりましょう。

クリニック名
北千住矯正歯科
理事長
田口 元康
所在地
〒120-0034
東京都足立区千住2-18 田辺ビル2F
(北千住駅西口広場から徒歩5分)
診療内容
矯正歯科
診療時間
平日 10:00-13:00 14:30-19:00
土日 10:00-13:00 14:00-18:30
休診日
月曜日・△第2木曜日・第2以外の日曜日
AIチャットに質問